2016年6月19日日曜日

評7:Nightmare/Insurrection(2009年)


Nightmare-Insurrection

1.Eternal Winter
2.The Gospel of Judas
3.Insurrection
4.Legions of the Rising Sun
5.Three Miles Island
6.Mirrors of Damnation
7.Decameron
8.Target for Revenge
9.Cosa Nostra (Part 1 the Light)
10.Angels of Glass

1979年結成、という情報に触れると「ウソだ!」と言いたくなるぐらいに元気なメタルアルバムで、今回紹介するInsurrectionは7th。老舗バンドにしては日本で同バンドの情報がそれほど広まらないバンドなのは某ヴィジュアル系バンドと同じ名前のせいで検索デブリ状態になってしまうことと無関係ではなさそうだ。ヴィジュアル系の方は聞いたことがないのだけれど恰好良いのかしらん。

重ねている歳月の割には全く落ち着かない一枚(79年結成、2009年のアルバムということは三十年の節目ということになる!)で、若く荒ぶるメタルファンを満足させるのに必要な、いや、それ以上のエネルギーを供給してくれる熱いアルバムだ。叙情的でありながら硬質なパワーを感じさせる様やリフでがんがん押し込んでいくスタイルはいかにもメロディックパワー的でカテゴリーのファンに強く訴えかける。




全体的に金属質な、硬めのサウンド作りで正統派感を強く感じる。シンフォニックなメタルを普段多く聴いているリスナーだと少し味付けがきつく感じるかもしれない。ヴォーカルは表現力が多彩で、音域はそれほど広くないものの飽きさせない。楽曲構成が極めて巧みでそれぞれの楽曲が見せる表情は同バンドのファンのみならず、メロディックスピード、メロディックパワー系統を好む幅広いリスナーに届くはずだ。重低音がしっかり出る再生環境で聴きこみたい。

常に楽曲を牽引していくリフのスタイルはどちらかと言えば典型的なもの、自然と受け入れやすいスタイルのもので、奇抜であったり技巧的であったりするものではないがこのバンドの聴き味からして極めて適切な選択をしていると思う。

何曲かを取り上げる。

2.The Gospel of Judasは開幕から思わず身体の動く佳曲である。単音リフが切れ味鋭く楽曲を牽引していく一曲で、全体的に引き締まったイメージの一曲。その中でヴォーカルのJoeは伸びやかで力強い、且つダーティなシャウトで楽曲の持つやや薄暗い印象をしっかり強調し、同時に退屈ではないものに仕上げている。

燦然と輝くタイトルチューンInsurrectionはライブで全力で乗りたい、素晴らしい一曲だ。拳を突き上げ、合唱したくなる。メタルの熱さ、美しさ、激しさ、気持ちの良さが一つの力強い塊となって体現されている。

10.Angels of Glassは楽曲の導入からBセクション~コーラスへの展開の美しさが素晴らしく、ヴォーカルの多彩な表現力を確認できる一曲だ。

今なお活動を継続する老舗バンドは今年、ヴォーカルとドラムを新メンバーへと交代、新譜をリリース予定ということだ。新たなNightmareがいかなる一枚を仕上げてくるのか、こちらも注目したい。

本作の評価

1、買うべき 
2、聴くべき<<<<<<<<高いレベルの一枚。ぜひ聴いてみてください。
3、聴いたら忘れてもいい
4、ヒマな方はどうぞ
5、時間泥棒

北原亜稀人でした。



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